全身MRIのがんスクリーニング『DWIBS(ドウィブス)』ドックを開始しました。当院では頚部~骨盤部CT検査を併用して行ないます。
DWIBSとは?なぜCTも併用するのか?その理由を解説します。
【監修医師】宮本 信一
大阪医科大学卒業・京都大学医学博士取得後、国内やドイツでも研鑚を積み、2005年ラジオロジークリニック扇町を開院。MRIやCT、マンモグラフィ等幅広い画像診断を専門としている。血管外科では下肢静脈瘤の診断・治療に尽力している。
DWIBS(ドウィブス)とは?
●DWIBSとはMRIを使用して体の広い範囲にわたって、原発性悪性腫瘍や転移性悪性腫瘍を検索する「全身がんスクリーニング検査」です。
●DWIBSは、拡散強調像という撮像法を用いて悪性腫瘍の細胞密度が高い(細胞と細胞の間が狭い)ことに着目し、細胞間の水分子の動きをもとに悪性腫瘍を検索します。つまり、正常組織と比べて水分子が動きづらい状態となることを利用して、病変部を検出します。
●DWIBSは、拡散強調像という撮像法を用いて悪性腫瘍の細胞密度が高い(細胞と細胞の間が狭い)ことに着目し、細胞間の水分子の動きをもとに悪性腫瘍を検索します。つまり、正常組織と比べて水分子が動きづらい状態となることを利用して、病変部を検出します。
DWIBSドックにCT検査併用の理由
●MRIとCTにはそれぞれ得意・不得意な領域が存在します。それはDWIBSにおいても例外ではなく、例えばリンパ節のように正常な組織でもよく写るものがあり、がん細胞でも細胞密度が低いと不明瞭に写ります。また、CTほどの高い分解能(細かい画像)が取得できません。当院では、DWIBSで見つけた所見が何か、より正確に診断するため、CT検査(頚部~骨盤部)を実施します。造影剤は使用しません。
●DWIBSで『細胞密度が高い箇所・異常信号を拾い上げ』し、CTで『その細胞が何なのか対比』しながら確認します。これにより多角的に画像診断することで、MRIとCTのメリットを最大限生かした高精度な診断が可能になります。
●DWIBSで『細胞密度が高い箇所・異常信号を拾い上げ』し、CTで『その細胞が何なのか対比』しながら確認します。これにより多角的に画像診断することで、MRIとCTのメリットを最大限生かした高精度な診断が可能になります。
CTの被ばく量
●このCT検査における被ばく量は、当院ではおよそ6.4mGy~7.4mGy(体格により異なる)です。検査で使用する放射線の量は、身体に影響が出ると言われている量(100mGy)よりも非常に少ない量です。
●当院のCTでは、必要最小限の放射線量を自動計算し、最新の画像再構成技術により診断に必要な最適な画像を取得できます。
●当院のCTでは、必要最小限の放射線量を自動計算し、最新の画像再構成技術により診断に必要な最適な画像を取得できます。
検査結果
●当院は画像診断専門クリニックです。全医師が画像診断に精通した放射線診断専門医の資格を有し、正確な診断をいたします。
●精度の高い診断を行なうために、読影に時間がかかります。そのため医師による当日説明はございません。画像入りCD-Rと診断レポートを後日郵送します(通常7日前後)。
●検査の結果、治療が必要な場合は連携する医療機関へのご紹介も可能です。
●精度の高い診断を行なうために、読影に時間がかかります。そのため医師による当日説明はございません。画像入りCD-Rと診断レポートを後日郵送します(通常7日前後)。
●検査の結果、治療が必要な場合は連携する医療機関へのご紹介も可能です。
検査に関する諸注意
●すべてのがんが見つかるとは限りません。ご留意ください。
●脳の検査はありません。ご希望の方は脳ドックも一緒にお申込みください。
●DWIBSは存在診断(異常箇所の拾い上げ)です。所見が見つかった場合、改めてその部位を詳しく精査する場合があります。
●脳の検査はありません。ご希望の方は脳ドックも一緒にお申込みください。
●DWIBSは存在診断(異常箇所の拾い上げ)です。所見が見つかった場合、改めてその部位を詳しく精査する場合があります。
がんスクリーニング検査(線虫がん検査など)で陽性になった方へ
線虫がん検査など、部位が不明ながんスクリーニング検査で『がんリスク高』や『陽性』となった方から、DWIBSドックのお問合せが増えています。
次の項目『DWIBSで全てのがんを見つけられるの?』を必ずお読みください。また、当院で線虫検査は実施しておりません。ご注意ください。
次の項目『DWIBSで全てのがんを見つけられるの?』を必ずお読みください。また、当院で線虫検査は実施しておりません。ご注意ください。
DWIBSで全てのがんを見つけられるの?
DWIBSで全てのがんを見つけられるわけではありません。
DWIBS法は新しいMRの撮像方法ですが、原理は以前からある拡散強調像を改良して病変を見やすくしたものです。
DWIBS法はPET、CT、MRI、エコー、内視鏡など他の画像検査全てを凌駕する、というものではありません。
約30分という短い検査時間で全身の病気があるかもしれないところに目印をつけるのが、DWIBS法です。当院では診断精度を上げるため、DWIBSドックに全身CT検査を併用しています。
なのでDWIBS法で異常が見つからなくても、がんが無い、ということではありません。
CTによる肺がん検診、内視鏡による胃がん・大腸がん検診、エコー・マンモグラフィによる乳がん検診、PSAによる前立腺がん検診は、定期的に必ず受けるようにしてください。これらは膨大な調査研究で効果が科学的に証明されている有用な検査です。
当院でも実施している検査があります。お気軽にお問合せください。
DWIBS法は新しいMRの撮像方法ですが、原理は以前からある拡散強調像を改良して病変を見やすくしたものです。
DWIBS法はPET、CT、MRI、エコー、内視鏡など他の画像検査全てを凌駕する、というものではありません。
約30分という短い検査時間で全身の病気があるかもしれないところに目印をつけるのが、DWIBS法です。当院では診断精度を上げるため、DWIBSドックに全身CT検査を併用しています。
なのでDWIBS法で異常が見つからなくても、がんが無い、ということではありません。
CTによる肺がん検診、内視鏡による胃がん・大腸がん検診、エコー・マンモグラフィによる乳がん検診、PSAによる前立腺がん検診は、定期的に必ず受けるようにしてください。これらは膨大な調査研究で効果が科学的に証明されている有用な検査です。
当院でも実施している検査があります。お気軽にお問合せください。
費用、予約方法
DWIBSドック(頚部~骨盤部CT検査併用)は、44.000円(税込)(2023年7月現在)。
ご予約や空き状況は下記リンクからもご覧頂けます。ご不明な点があれば、お気軽に当院までお電話ください。
ご予約や空き状況は下記リンクからもご覧頂けます。ご不明な点があれば、お気軽に当院までお電話ください。