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当院の特徴・撮影事例・検査の注意事項
当院の医師は、すべて『放射線診断専門医』です。
大阪市北区を中心に他施設との連携を密に取り、検査方法の相談や緊急検査、読影レポートに対する質問についてもお受けしています。
当院の技師は、ほとんどが女性です。乳房や骨盤部の検査にはとくに配慮しています。
また、造影検査の必要性や追加検査の検討など、医師と技師の連携を非常に大事にしています。
MRIは、1.5Tと3Tの2機種を設置。それぞれの機種には特性があり、検査の目的によって使い分ける必要があります。どの装置で検査をするかは当院に任せていただいています。
CTは2019年に高性能機種を導入。被ばく線量の低減化を図っています。
CTの被ばく線量管理
当院ではCT装置のX線量を管理する上で、最適化のツールとして診断参考レベルを用いています。
診断参考レベルとはJ-RIMEが設定・公表している医療被ばくのガイドラインです。
下記の表は診断参考レベルと当院の線量を比較したものです。
※診断参考レベルは2020年策定
※標準体格は体重50~70㎏の日本人
※上腹部ダイナミックは、胸部や骨盤を含まない
この診断参考レベルを用いて比較し、CT線量が最適化されているか定期的に見直しを行っています。
ただし、診断参考レベルは被ばくを制限するものではなく、最適化の目的を達成するためのツールのため、標準体型の患者様に比べて体格が大きい方の撮影では、診断参考レベルを超過することがあります。
他にも、臨床的に正当な理由があれば、線量が診断参考レベルを超えることがあります。
大阪市北区を中心に他施設との連携を密に取り、検査方法の相談や緊急検査、読影レポートに対する質問についてもお受けしています。
当院の技師は、ほとんどが女性です。乳房や骨盤部の検査にはとくに配慮しています。
また、造影検査の必要性や追加検査の検討など、医師と技師の連携を非常に大事にしています。
MRIは、1.5Tと3Tの2機種を設置。それぞれの機種には特性があり、検査の目的によって使い分ける必要があります。どの装置で検査をするかは当院に任せていただいています。
CTは2019年に高性能機種を導入。被ばく線量の低減化を図っています。
CTの被ばく線量管理
当院ではCT装置のX線量を管理する上で、最適化のツールとして診断参考レベルを用いています。
診断参考レベルとはJ-RIMEが設定・公表している医療被ばくのガイドラインです。
下記の表は診断参考レベルと当院の線量を比較したものです。
診断参考レベル(mGy) | 当院の実際の線量(mGy) | |
---|---|---|
頭部単純ルーチン | 77 | 66.68 |
胸部一相 | 13 | 5.76 |
胸部~骨盤一相 | 16 | 9.50 |
上腹部~骨盤一相 | 18 | 9.53 |
上腹部ダイナミック (一相) | 17 | 9.28 |
※診断参考レベルは2020年策定
※標準体格は体重50~70㎏の日本人
※上腹部ダイナミックは、胸部や骨盤を含まない
この診断参考レベルを用いて比較し、CT線量が最適化されているか定期的に見直しを行っています。
ただし、診断参考レベルは被ばくを制限するものではなく、最適化の目的を達成するためのツールのため、標準体型の患者様に比べて体格が大きい方の撮影では、診断参考レベルを超過することがあります。
他にも、臨床的に正当な理由があれば、線量が診断参考レベルを超えることがあります。
EXAMPLE 撮影事例
-
MRI
頭部MRI、MRA
MRIは脳のさまざまな病気の発見に特に有用です。多くは撮影方法を組合わせて脳梗塞、出血、腫瘍、動脈瘤などを診断します。 -
頭部ASL(Arterial Spin Labeling)
造影剤(薬剤)を使用せずに脳内の血流情報(灌流)を画像化する方法です。急性期脳梗塞だけでなく、慢性虚血性疾患、脳腫瘍の血流情報、てんかんにおける責任領域を可視化するのに有用です。 -
内リンパ水腫造影MRI
メニエール病の原因疾患の一つである内リンパ水腫を画像化するHYDROPSという撮像法です。他の検査所見を満たし、造影MRIで蝸牛と前庭の内リンパ水腫が確認されれば確定診断が出来ます。 -
頚椎MRI
頚椎MRIでは頚部脊髄における頚椎症、頚椎椎間板ヘルニア、頚椎脊柱管狭窄症、後縦靭帯骨化症など、さまざまな頚椎疾患に有用です。頭痛や、腕~指先のしびれ、肩こりなどの原因検索を行なう撮像です。また、当院MRIではBone Image(CT like Image)法を使用し、OPLLや椎間孔内の小さな病変も観察可能です。 -
腰椎MRI
腰椎MRIは椎体、椎間疾患に限らず、広範囲の脂肪抑制画像を駆使し、股関節病変や骨盤、仙腸関節に原因疾患がないか撮像します。また、分離・すべり症ではBone Imageを併用し、CTと同様に骨折部の評価ができます。X線被ばくがないので分離症の治療経過観察に特に有用です。 -
乳腺MRI
乳房の検査は乳房専用のコイルを用います。造影剤が必要ですが、マンモグラフィや超音波で描出できないがんが見つかることがあります。当院では最新の撮像方法を取り入れ、術前における病変の広がり診断や、解析ソフトを使用した治療効果判定を定量的に行ないます。 -
腹部MRI
腹部MRI、特に上腹部MRIでは肝臓・胆嚢・膵臓を中心とした撮像(MRCP)を行ないます。エコーや内視鏡とは違い全体像を客観的に把握でき、目的疾患の性状を判断します。また、造影剤を用いることでより正確に良悪性の診断を行なうことも可能です。 -
子宮・卵巣MRI
子宮卵巣疾患(子宮筋腫・子宮腺筋症・子宮内膜症・卵巣腫瘍など)における性状把握、造影剤を用いた良悪性の血流情報などを評価できます。 -
前立腺MRI
前立腺の描出能はCTや超音波を凌駕しています。血液検査でPSAが高ければ、次にMRIで前立腺を検査する事が多いです。また、造影剤を用いることでガイドラインにおける病期診断をより正確に行なえます。 -
四肢MRI
当院では整形外科領域に威力を発揮する高感度四肢専用コイルを各関節用に多く揃えています。このコイルを用いる事で、高感度高分解能の画像を撮像できます。 -
四肢専用コイルのラインナップ
-
血管MRI
MRIでの血管撮影は目的部位や撮像方法によって造影、非造影検査を使い分けて撮像します。非造影の場合、CT検査と比べ簡易的に血管を描出できることがMRIでのメリットの一つです。これにより腎機能が悪い方、造影剤アレルギーのある患者様において、安全に検査ができます。 -
DWIBS ドウィブス (背景抑制広範囲拡散強調画像)
DWIBS検査は主としてがんや不明熱などの全身スクリーニング検査として使用します。拡散強調画像という撮像法を用いて、水分子が動きづらい部分を高信号領域として描出します。悪性腫瘍の多くはがん細胞が密に詰まっており、細胞の水分子は動きづらい状態となり高信号になります。さらに周囲の正常組織の信号を抑制することで、病変部を検出します。
当院では保険診療だけなく、ドック(CT併用)においてもDWIBSを行なうことが可能です。 -
金属アーチファクト低減撮像法~SEMAC~
MRIにおいて体内インプラントは画質劣化の大きな要因となります。当院のMRI装置は、金属アーチファクトを低減するSEMAC(slice encoding for metal artifact correction)を搭載することでインプラントは無信号で描出されますが、従来法のように金属アーチファクトで診断できないという状況が改善できます。 -
CT
単純CT検査
CT検査はX線を使用して全身における任意の断面を高速で撮像できる検査です。被ばくを伴う検査ですが、当院の医療被ばく線量は国の基準値より低く、必要最小限の放射線量を自動計算し、最新の画像再構成技術により診断に必要な画像を取得できます。 -
造影CT検査
CT検査においても必要時は造影剤(ヨード系薬剤)を用いて検査をします。造影剤を静脈より穿刺した針から注入することで病変の血行動態を把握でき、良悪性の鑑別に有用です。 -
3DCT
CT検査では高分解能画像を薄いスライス厚で高速に撮像可能です。これにより医用ワークステーションを用いて3D再構成することで立体的に術前、術後の評価が可能です。 -
金属アーチファクト低減撮像法~SEMAR~
CT検査においてもMRIと同様に撮像領域に体内インプラントが存在すると、画質劣化が起こります。CTではSEMAR(single energy metal artifact reduction)を用いることで、金属周囲の情報が得られるようになります。
NOTICE MRI・CT・造影検査の注意事項
MRI・CTの注意事項
※必ずお読みください※
造影検査について
造影剤の検査を行う前に、患者様に造影剤投与のリスクとメリットを当院の医師が十分説明し、同意書にご署名をいただいております。
患者様が造影検査を拒否される場合は、ご署名をする必要はございません。
患者様が造影検査を拒否される場合は、ご署名をする必要はございません。
造影剤禁忌の方
次に当てはまる方は、造影剤の投与はできません。
1.気管支喘息の方(過去5年以内に喘息の症状があった方、咳喘息も含む)
2.過去に中等度以上の造影剤アレルギー反応が出た方(湿疹・吐き気・血圧低下・呼吸困難)
3.腎臓の働きが悪いと言われたことがある方
※eGFR 45以下の方は、造影検査を見合わせる可能性があります(クレアチニン値:65歳未満は1年以内、65歳以上は半年以内の検査データをお願いします)。
4.授乳中の方
※造影剤投与後48時間は授乳を避けてください。
5.褐色細胞腫の疑いのある方
6.重力筋無力症の方
1.気管支喘息の方(過去5年以内に喘息の症状があった方、咳喘息も含む)
2.過去に中等度以上の造影剤アレルギー反応が出た方(湿疹・吐き気・血圧低下・呼吸困難)
3.腎臓の働きが悪いと言われたことがある方
※eGFR 45以下の方は、造影検査を見合わせる可能性があります(クレアチニン値:65歳未満は1年以内、65歳以上は半年以内の検査データをお願いします)。
4.授乳中の方
※造影剤投与後48時間は授乳を避けてください。
5.褐色細胞腫の疑いのある方
6.重力筋無力症の方
ビグアナイド系糖尿病用剤について
ビグアナイド系糖尿病用剤とヨード造影剤の併用により、乳酸アシドーシスをきたすことがあるため、併用禁止とされています。該当薬剤服用中の患者様には、検査前48時間は服用中止をお願いします。
主なビグアナイド系薬剤
メトグルコ、グリコラン、メトホルミン塩酸塩など
主なビグアナイド系薬剤
メトグルコ、グリコラン、メトホルミン塩酸塩など
当院で使用している造影剤
<MRI>
1.マグネスコープ(ガドリニウム製剤):静脈注射
2.プリモビスト(ガドリニウム製剤):静脈注射
3.ボースデル(塩化マンガン四水和物):経口投与
<CT>
1.オムニパーク(非イオン系ヨード造影剤):静脈注射
2.オプチレイ(非イオン系ヨード造影剤):静脈注射
1.マグネスコープ(ガドリニウム製剤):静脈注射
2.プリモビスト(ガドリニウム製剤):静脈注射
3.ボースデル(塩化マンガン四水和物):経口投与
<CT>
1.オムニパーク(非イオン系ヨード造影剤):静脈注射
2.オプチレイ(非イオン系ヨード造影剤):静脈注射
検査前の食事制限について
一般に合併症予防のための造影剤投与前の絶食は、必要ないとされています。
ただし胆嚢の評価が必要な場合、検査前絶食とすることがあります。当院ではその有無に関わらず、腹部の検査の場合、検査3時間前から絶食していただいております。
ただし胆嚢の評価が必要な場合、検査前絶食とすることがあります。当院ではその有無に関わらず、腹部の検査の場合、検査3時間前から絶食していただいております。
※お茶・お水のみ、検査前まで飲水可能です。