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肝臓・胆のう・膵臓MRIドックを解説(役割、見つかる疾患、費用など)

肝臓・胆のう・膵臓MRIドックを解説(役割、見つかる疾患、費用など)

MRIドックでは、頭・お腹・子宮など気になる部分を調べることが出来ます。

今回はお腹を調べるドック『肝臓・胆のう・膵臓MRIドック(腹部エコー付)』をご紹介します。

そもそも、膵臓・胆のうの働きとは?

膵臓は、みぞおちから少し下のちょうど胃の裏側に左右に横たわる位置します。長さ約15~20cm、幅約3cm、厚み約2cm、120g程の大きさの臓器です。
膵臓には消化液(膵液)を分泌する『外分泌機能』と、インスリンなどのホルモンを分泌する『内分泌機能』の2つの役割があります。
膵液には、アルカリ性の重炭酸塩が多く含まれ、十二指腸の中で強力な胃酸を中和して消化を助けます。

そして胆のうは長さ約10cmで、肝臓で作られた胆汁を5~10倍の濃さに濃縮し、一時的に蓄える役割をします。十二指腸に食べ物が入ると、胆のうが収縮して胆汁が絞り出され、脂肪を乳化して小腸から吸収されやすくなる作用があります。

MRCPと腹部エコー、各検査の役割

・MRIによる胆管膵管の撮影『MRCP』と『腹部エコー』を行ないます。
・MRCPの読み方は、「エムアールシーピー」とそのまま読みます。
 Magnetic Resonance cholangio pancreatography の頭文字を取ったものです。主に胆のうの胆汁や膵液を強調した撮像方法で、胆道系や膵管の検査の精度を高めます。
・腹部エコーは、MRIが苦手とする小さな胆のうポリープを発見する検査です。胆のうポリープが悪性の可能性もあるため、早期発見を目的にエコーを実施します。
・所要時間は1.5~2時間程。

腹部MRI(MRCP)、腹部エコー検査で分かる病気

胆管がん、胆のうがん、膵臓がん、胆石、総胆管結石、胆のうポリープ、胆のう炎、膵石症、膵管内乳頭粘液性腺腫(IPMN)、膵のう胞、膵臓の萎縮・くびれ、膵管の拡張・狭窄・途絶  などです。

造影剤(ボースデル)はどんな役割がある?

腹部MRI(MRCP)の検査直前に経口造影剤『ボースデル』を服用します。ボースデルは、胆のう・胆管・膵管をMRIの画像上ではっきりと見えるようにし、診断をより正確にするためのものです。
ボースデルの服用がないと胆管内の胆汁・膵管内の膵液以外の液体が強調され、本来見たい胆管・膵管が見えにくくなります。
ボースデルを経口摂取することで、診断の妨げとなる胃液や十二指腸の信号を消して、胆管や膵管をキレイに描出することができ、診断がしやすくなります。

検査時の注意

・自覚症状がある方は人間ドックではなく、専門医のいる医療機関をご受診ください。
・検査3時間前から絶食してください。食事を摂ると胆のうが収縮し、あまり画像がキレイに撮影できません。(お水・お茶の摂取は可)
・MRI検査の注意事項に該当する方は、事前に当院までご連絡ください。場合により安全のため検査が出来ない場合がございます。

◆MRI検査の注意事項はこちら◆

オススメの方、当日の結果説明は?費用や予約方法

オススメの方

・50才以上
・飲酒量が多い
・コレステロール値が高い
・膵臓がんの家族歴がある
・糖尿病
・喫煙者、もしくは過去に喫煙していた
・BMI値や内臓脂肪量が肥満分類に入る
・膵臓の石灰化などを指摘されたことがある など

検査の結果、治療が必要な場合、連携する医療機関へのご紹介も可能です。

当日の結果説明は?

このプランには、当日の結果説明があります。
当院の医師は全員が放射線診断専門医で、画像診断に精通しています。当日は画像を見ながら医師より結果説明を行ないます。

検査費用、予約方法

『肝臓・胆のう・膵臓MRIドック(腹部エコー付)』税込41.000円 ※R5.6月現在

ご予約はお電話、もしくはネットからご予約頂けます。気になることはお気軽にお尋ねください。
TEL:06-6311-7500(9時-19時/月火水金)(9時-17時/木土)