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人間ドックオプション「血液検査①②」の違い、検査の内容、費用

人間ドックオプション「血液検査①②」の違い、検査の内容、費用

当院はMRIやCT、エコーを用いて気になる部位を検査する人間ドックを行なっています。より詳しく身体を検査したい方に向けて、血液検査などのオプションプランをご用意しています。

今回はその中の『血液検査①』『血液検査②』をご紹介いたします。

人間ドックオプション「血液検査①②」の違い

【血液検査①】・・・健康診断などで行なわれる事の多い一般的な項目の血液検査です。
【血液検査②】・・・①の項目にはない16項目が追加。血液検査①よりも詳しく身体の状態を調べることができます。

採血

ご利用方法

・血液検査①②はオプションの検査です。メインのドックに追加することで受けて頂くことが可能です。オプション検査のため、血液検査のみを単体で受けて頂くことは出来ません。ご了承ください。

注意事項

・3時間前から絶食が必要です。(お茶・お水はOK)
・同日に一緒に受けることが出来ない検査があります。
 ◆(メインドック)大腸CTC検査⇒血中の状態が正常ではない為
 ◆(オプション)動脈硬化検査A、B⇒内容重複の為
 ◆血液検査①と②⇒内容重複の為(②のみでOK)

人間ドックオプション『血液検査①』費用、詳細

生化学11項目+血液学(HbA1c/血液一般)=合計13項目調べます。
費用は5000円(税込)(2022年8月現在)。
血液検査の各項目で何が分かるか、詳しくご紹介します。

肝機能検査

肝臓には食物から摂取したタンパク質を合成する働きがあり、肝細胞の中には多く酵素が存在しています。採血で数値を確認することで、肝臓の状態を調べます。

AST/ALP⇒ASTは心臓や肝臓、腎臓、筋肉などに存在している酵素です。ALPは主に肝臓中の酵素です。肝機能を調べる代表的な検査で、肝臓の細胞が破壊されると血中に多く出てきて、高値を示します。
γ-GTP⇒アルコールを摂り過ぎると数値が上昇します。胆汁排出異常などでも上昇します。
アルブミン/総蛋白⇒栄養状態の指標となる成分です。

脂質検査

生活習慣病の一つである脂質異常症(高脂血症)の疑いがないかを調べる検査です。

HDL-CHO⇒別名:善玉コレステロール。余剰なコレステロールを回収する為、動脈硬化を抑制します。
LDL-CHO⇒別名:悪玉コレステロール。増えすぎると動脈硬化等の原因となることがあります。
中性脂肪⇒運動をする時のエネルギー源や体温を一定に保つためには必要なもので、低ければ良い、という訳ではありません。ですが、高すぎると動脈硬化の原因となることがあります。

腎機能検査

腎臓は、血液中の老廃物をろ過して余分な水分とともに尿として体外へ排出する働きをする器官です。
血液中に含まれる老廃物の数値を測定することで、腎臓の状態を調べます。

クレアチニン⇒尿によって排泄される老廃物です。腎不全などで腎臓の排泄機能が低下すると、数値が上昇します。
尿酸⇒高カロリー食の摂取や腎障害で、数値が上昇します。高値の場合は痛風を起こすことがあります。

糖尿病関連検査

糖尿病の検査は、採血で血糖値とHbA1cを調べることが一般的です。

血糖⇒糖尿病の診断や経過観察の指標となり、食事の影響を受けます。
HbA1c⇒ブドウ糖とヘモグロビンが結合したものです。この物質は赤血球の寿命である120日間は安定しています。通常1~2ヶ月前の血糖の状態を推測することができます。

血液一般検査

血液中の細胞成分の状態を調べる検査です。

WBC(白血球数)⇒体内に侵入してきた細菌などと闘う白血球の数を調べる検査です。身体の中に炎症があると高値を示します。
RBC(赤血球数)/Hb(ヘモグロビン濃度)⇒赤血球は全身を巡って体の隅々に酸素を届けます。二酸化炭素や老廃物を回収する役割もあります。血液の赤い色は主成分のヘモグロビンによるものです。
※赤血球の数が少ないと・・・酸欠状態となり、貧血を起こす原因の一つとなります。
※赤血球の数が多すぎると・・・血液が濃くなって流れにくくなり、血管が詰まりやすくなります。
Ht(ヘマトクリット値)⇒一定量の血液中に占める赤血球の割合(%)を示しています。
※低い値の場合→血液濃度が薄いことになり、貧血が疑われます。
※高い値の場合→脱水症状や多血症などが疑われます。
MCHC(平均赤血球ヘモグロビン濃度)⇒一定量の赤血球容積に対するヘモグロビン量の割合で、貧血の種類を分類するのに役立ちます。

人間ドックオプション『血液検査②』費用、詳細

生化学25項目+亜鉛+血液学(HbA1c/血液一般)+免疫学(CRP)=合計29項目調べます。
費用は10.000円(税込)(2022年8月現在)。
血液検査の各項目で何が分かるか、詳しくご紹介します。
(*印は、追加16項目)(・印は、血液検査①と重複項目。説明は①を参照ください)

肝機能検査

AST/ALT
γ-GTP
アルブミン/総蛋白
ALP⇒酵素の一種で骨や小腸にも存在しますが、胆汁の中に多く含まれています。肝臓に障害が起きた時(肝炎や肝硬変など)や、胆石などにより胆汁の流れが悪くなるとALPが血液中に放出され、数値が上昇します。
LDH⇒心臓や肝臓などに多く存在する酵素ですが、筋肉や血液にも多く存在します。様々な病気により数値が上昇します。
ChE(コリンエステラーゼ)⇒肝臓の蛋白合成能力の指標となります。肝硬変などの肝臓の病気や農薬中毒で低下します。
T-Bil(総ビリルビン)/D-Bil(直接ビリルビン)⇒黄疸を伴う肝臓疾患や胆道疾患、溶血性疾患(溶血性貧血など)で数値が上昇します。
※溶血とは?・・・赤血球が壊される現象。原因はウィルスや薬の副作用、先天性のものが挙げられます。
TP(血清蛋白)⇒血清中の蛋白質の量をみたもので、栄養状態の指標となります。
ALB(アルブミン)⇒代表的なたんぱく質の一つで、栄養状態の指標となります。

脂質検査

HDL-CHO
LDL-CHO
中性脂肪
T-CHO(総コレステロール)⇒コレステロールは食事で摂取する以外に、肝臓でも合成されます。血中のコレステロール濃度が高くなりすぎると動脈硬化を促進させる原因となります。

腎機能検査

クレアチニン
尿酸
UN(尿素窒素)⇒老廃物の一種。肝臓や腎臓機能の低下、その他の臓器機能の指標となります。

糖尿病関連検査

血糖
HbA1c

血液一般検査

WBC(白血球数)
RBC(赤血球数)
Hb(ヘモグロビン濃度)
Ht(ヘマトクリット値)
MCHC(平均赤血球ヘモグロビン濃度)

膵機能検査

膵臓の異常を探る検査です。

アミラーゼ⇒でんぷんを分解する酵素で、膵臓から出るものと唾液腺から出るものがあります。高値の場合、膵疾患のほか腸閉塞、卵巣腫瘍、肝炎、腎不全等が疑われます。

電解質検査

水分調節・神経の伝達・筋肉の収縮・血液凝固など、多様な役割を果たします。電解質の濃度を測定することで、様々な疾患を発見をすることが出来ます。

Na(ナトリウム)/K(カリウム)/Cl(クロール)⇒体内の水分とミネラルのバランスが崩れた時に、異常値を示します。
Ca(カルシウム)⇒副甲状腺疾患・骨疾患・腎疾患などで異常値を示します。
P(リン)⇒Caと共に測定することで、内分泌疾患や骨代謝異常疾患など様々な病気の発見に役立ちます。

炎症反応検査

体内に炎症(痛み・赤み・腫れ・熱など)が起きていないかを調べる検査です。

CRP⇒体内組織に炎症が起きた半日後くらいから、上昇を始めます。重度な程高い数値を示しますが、炎症が治まると数値は下がります。

貧血検査

貧血の原因などを調べることが出来る検査です。

Fe(鉄)⇒ヘモグロビン合成に使用される成分で、数値が高くても低くても異常が考えられます。
Zn(亜鉛)⇒生体に必須のミネラル(微量金属)です。不足すると味覚・嗅覚の異常や皮膚病変などが起こる、とされています。

最後に

血液検査は様々な病気のリスクを知る事ができる手軽な検査ですが、数値が基準値より悪いからといって、必ず『病気』が潜んでいる、という訳ではないのが特徴です。
そのため、血液検査単体ではなく、メインドック(MRIやCT等)と組合せて一緒に受けて頂くことにより、正確な病気の発見に繋がります。

今回は人間ドックのオプション検査の中から、『血液検査①』『②』についておまとめしました。何かご不明な点などございましたら、お気軽にお問合せ頂けますと幸いです。

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