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CVポート手術のメリット、デメリット、費用、注意事項など(抗がん剤投与で治療中の患者様へ)

抗がん剤投与で治療中の患者様の中に、「点滴をする度に、血管に痛みを感じてつらい」という方も、いらっしゃるかもしれません。

『CVポート』を使用することで、我慢せずに治療を続けることが出来ます。

CVポートとは?

心臓近くの中心静脈から、薬の点滴を行なうために用いる機器の一種で、医療現場で広く使われています。
点滴用の抗がん剤は、直接血管に注射すると血管に負担がかかり、投与時に血管痛を起こしたり、炎症を起こすことがあります。
CVポートを体内に埋め込むことで、安全にスケジュール通りに点滴を開始することができます。
CVポートの大きさは100円硬貨ほどです。

CVポートの特徴

●CVポート推奨留置期間:特にありません。不要になれば、挿入時と同じような手術で取り除くことも可能。(主治医とご相談ください)
●CVポート使用可能回数:1000~2000回
●CVポートの種類:種類によっては、ポートから採血や造影剤注入が可能なものもあります。当院では抗がん剤治療のみのCVポートを使用しています。

CVポートのメリット・デメリット

メリット

●針を刺すことによる血管へのダメージがありません。何度も針を刺して血管を痛めることがないので、安定した治療が可能。患者様のストレスも減少します。
●時間通りに治療を開始し、終了できます。
●ポート自体が小さく体内に完全に埋め込むので、見た目にも目立ちません。
●不要になれば、取り出すことも可能です。
●当院での手術は日帰りです。脈管専門医である宮本院長が手術を行ないます。
●当院では土日に手術を行ないますので、平日にお仕事をお休みする必要はありません。

デメリット

●埋め込み手術の際、約2cmほどの一本線の傷ができます。
●化学療法をされている全ての方に適している訳ではありません。主治医との相談が必要です。
●カテーテルの感染によって、CVポートの周囲が赤く腫れるリスクがあります。
 感染が確認された場合、ポートを抜去し新たに入れ直しが必要なこともあります。もしくは抗生物質治療にてまた使用可能となる場合もあります。
●カテーテル先端に血栓がついて、腕が腫れるリスクがあります。
 上腕の静脈から造影剤を入れて、カテーテル内・静脈内に血栓がないか確認します。程度によって、ポートを抜去するケースがあります。

CVポート挿入手術にかかる所要時間、費用

手術は日帰りや入院など、病院により対応が異なります。当院は日帰り手術を行なっています。

所要時間

受付からお帰りまで、約1.5~2時間ほど。手術自体は30分~1時間ほどです。

費用

手術は保険適用です。3割負担の目安は次の通りです。
・ポート挿入  約55.000円
・ポート抜去  約7.000円

CVポート挿入後の注意事項

日常生活は基本的には通常通りお過ごし頂けますが、次のことにご注意ください。

●CVポート抜針後、2時間経って止血を確認できれば入浴可能です。
●スポーツジム等でダンベルの上げ下げといった激しい運動は、避けてください。
●車のシートベルトやリュックの肩に掛けるベルトがポート部分に当たらないよう、タオル等で保護するなど工夫をしてください。

CVポートを実際に利用されている患者様のお声

実際のポート利用者様のお声を、約10分の動画(You Tube)でご覧いただけます。下記をクリックしてください。

私の再発乳がんストーリー(you Tube)

よくある質問

Q:CVポートの手術は、痛みを伴いますか?
A:局所麻酔を使用して手術を行ないます。麻酔薬を注射する時の痛みはありますが、麻酔が効くとほとんど痛みはありません。当院では安心してCVポート手術を受けて頂くために、ご希望の方には手術前に安定剤を処方・内服することも可能です。

Q:CVポート手術は、生命保険会社の手術給付適応ですか?
A:適応です。手術正式名は『抗悪性腫瘍剤静脈内持続注入用埋め込み型カテーテル設置術』、手術コードは『K611-3』です。ご加入の保険会社にご連絡をお願いいたします。

最後に

当院でのCVポート手術は、基本的に日・祝に実施しています。手術にあたっては、主治医からのご予約が必要です。まずは主治医とよく話し合ってくださいね。

皆様にとって、選択肢の一つとなれば幸いです。