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大腸がんドック(大腸CT)とは?検査食や予約方法は?

大腸がんドック(大腸CT)とは?検査食や予約方法は?

ラジオロジークリニック扇町です。

当院は大阪市北区に位置し、各線梅田駅・大阪駅から徒歩15分の所にあります。高性能なMRIやCTなどの画像診断を行なう『画像診断専門クリニック』です。

 

今回は、大腸を安全に調べることが出来る『大腸がんドック(大腸CT)』について、ご紹介します。

大腸CTとは?

大腸CTとは、内視鏡を使わない大腸検査です。体への負担は軽い検査です。
マルチスライスCTコロノグラフィティ検査検査や仮想大腸内視鏡検査(ヴァーチャル大腸内視鏡検査)、大腸3D-CTとも呼ばれています。

日本ではこの方法で検査が出来る施設はまだ少ないですが、欧米ではこの検査を用いて大腸の診断をすることが一般化されています。

大腸CT検査の対象となる方

次に該当する方に、大腸がんドックをお勧めいたします。
・ご家族の中に大腸がんの既往歴のある方
・内視鏡検査に抵抗がある方
・腹部手術等で大腸の癒着が疑われる方  など

大腸CTの撮影方法は?

前準備として、腸の動きを抑える薬を筋肉注射します。その後、細く柔らかいチューブを約7cm肛門から直腸に入れ、炭酸ガスを注入し、大腸を膨らませます。その状態でうつぶせと仰向けの2回CT撮影します(必要に応じて横向きの撮影を追加することもあります)。
検査時間は約15分です。
撮影した画像を、コンピューター処理により三次元画像に再構成し、大腸を観察します。

大腸CT検査のメリット・デメリット

メリット

①検査の所要時間が短い(約15分)
②検査中の麻酔不要のため、麻酔による合併症は起こらない
③腸がやぶけるような重い合併症も起こらない
④腸の狭窄や癒着がある方でも検査を受けることが可能
⑤腸の口側と肛門側の両方から観察するので、内視鏡では見えにくい大腸のひだの裏側や曲がり角を観察することが出来る
⑥検査の前の下剤の量が少ない

デメリット

①医療被ばくがあるため、妊娠中もしくはその可能性のある方は検査不可
②検査画像の3D処理や読影に時間がかかる(結果レポート郵送に約1週間必要)
③検査で病変がみつかった場合、生検(組織の採取)が出来ないため、改めて内視鏡検査が必要
④病変の色や固さの情報が得られず、平坦な病変の描出精度が、内視鏡検査と比べると劣る

大腸CT検査を受けられない方

下記に該当する方は、大腸CTを受けることが出来ません。
・医療被ばくがあるため、現在妊娠中もしくはその可能性のある方
・ある特定のペースメーカーを腹壁に装着している方
・検査のための前処置が出来ない方
・腸閉塞が疑われる方
・腎機能が極めて悪い方

検査日時・費用、予約に関する注意事項

検査日時・費用・検査結果

【検査日時】月・水 10:15
【費用】35.000円(税込)※専用食郵送の関係上、検査予定日の10日前までにお振込みいただく必要があります。
【検査結果】約1週間ほどでレポートをご自宅へ郵送

予約に関する注意事項

・事前準備があるため、検査希望日の2週間以上前にお申込みください。
・検査前日は、決まった時間に専用食を召し上がっていただきます。そのため、前日は食事会などの予定がない事を確認してから、ご予約をお願いします。
・予約確定後にキャンセルされた場合、検査料の返金は出来ません。ご了承ください。

予約の手順

①ネットやお電話で検査日を予約(この段階では仮予約)。
②下記から『大腸がんドック』問診票を印刷します。記入し、当院へご提出ください。
 ※提出方法:メール、郵送、FAXのいずれか
 ※ダウンロードが難しい場合、当院より郵送も可能です。
③届いた問診票を確認し、検査可能かどうか医師が判断します。その結果を書面にて返信いたします。
 ※当院からの返信方法:メール、郵送、FAXのいずれか
④結果の書面で『検査可能』と診断された方は、指定口座へ検査代金35.000円をお振込みください。(振込期限:検査予約日の10日前)
 ※当院まで直接ご入金にお越し頂いても大丈夫です。
⑤ご入金の確認が取れ次第、予約確定となります。専用食・検査薬、案内用紙を郵送しますので、専用食・検査薬は用紙の指定通りに検査前日にお召し上がりください。
⑥検査当日、予約時間にご来院ください。

◆大腸がんドック問診票◆

飲食に関する注意

良い検査にするために、検査3日前から食事・飲み物について注意しなければならないことがあります。

ご注意(食事)

検査3日前から食物繊維の多い食べ物や消化の悪いものは、避けてください。
【避ける食べ物例】海藻類・きのこ類・食物繊維の多い野菜(ゴボウ、いも等)・種のある果物(キウィ、イチゴ、リンゴ等)・ごま・ナッツ類・こんにゃく等
【推奨する食べ物】うどん(ネギ抜き)・パスタ・パン

検査前日は、専用の検査食・検査薬を同封のチェックシート通りに、お召上がりください。お召し上がりになった時間の記入も、お願いいたします。

ご注意(飲み物)

腸の中を洗い流してキレイにするために、検査前は出来るだけさくさん水分を取るようにしてください。空腹時も、水分を取って紛らわすようにしてください。水分を取るタイミングは、いつでも大丈夫です。避けていただきたい飲み物・飲んでも大丈夫な飲み物は、次の通りです。

【避ける飲み物】牛乳などの乳製品・果汁100%ジュース・固形物の入ったジュース・アルコール全般
【飲んでも大丈夫な飲み物】お茶(ウーロン茶、麦茶、緑茶)・コーヒー(砂糖OK/ミルクNG)・紅茶(砂糖OK/ミルク、レモンNG)・清涼飲料水・スポーツドリンク

お薬、お食事について

<お薬について>
専用食郵送の際、お薬2種類も同封しております。
・コロンフォート・・・経口造影剤
・マグコロール、ラキソベロン・・・下剤

<検査前日>
朝食(午前7時までに):検査食の中華粥
食後:コロンフォート1本を、コップ1杯のお水で飲みます

昼食(午前12時頃に):検査食のカレーライス、コンソメスープ
食後:コロンフォート1本を、コップ1杯のお水で飲みます

夕食(午後7時までに):検査食の親子丼、お吸い物
食後:コロンフォート1本を、コップ1杯のお水で飲みます

午後8時頃:マグコロールP50g をお水(150ml)に溶かして飲みます。よく混ぜて、粉がなくなるまで飲んでください。

午後10時頃:ラキソベロン全量を、コップ1杯のお水で飲みます。お水にはお薬を全部入れて飲んでください。

数回トイレに行って大腸をきれいにします。

<検査当日>
朝食(午前7時までに):検査食のコーンスープ
朝食後は、検査終了まで何も食べないようにしてください。ただしお茶やお水・清涼飲料水は、お時間に関係なく飲んで大丈夫です。詳しくは上記の『注意事項(飲み物)』をご覧ください。

検査当日の持ち物、注意事項

・検査食に同封された「前処置のご案内」の用紙に、お食事した時間をご記入の上、お持ちください。
・お車の運転は避けてください。腸の動きを抑える注射の副作用で目がちらつく事があり、危険です。
・検査終了後の食事制限はございません。お好きなものを召し上がってください。

最後に

大腸CT検査の内容や流れをご紹介いたしました。
分かりにくい所など少しでもございましたら、お電話などでお問合せいただければ幸いです。
感染症対策を万全にして、お待ちしております。