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DWIBS(ドウィブス)、MRIで全身がん検査。仕組み、PETとの比較、予約方法。ドックも開始

DWIBS(ドウィブス)、MRIで全身がん検査。仕組み、PETとの比較、予約方法。ドックも開始

ラジオロジークリニック扇町は、MRIやCT等の高性能機器で撮影した画像の診断を行なう『画像診断専門クリニック』です。

  

今回はMRIの新しい撮像法『DWIBS(ドウィブス)』についてご紹介します。 

 

DWIBS MIP
fusion画像
(DWIBSとT1強調画像)

DWIBSとは?

『DWIBS』とは、Diffusion-weighted Whole body Imaging with Background body Signal の頭文字を合わせたものです。

『DWIBS』は、主として癌や不明熱などの全身スクリーニング検査として、PET-CTと同様な診断精度があるとされています。

2004年に、MRIを使用して体の広い範囲にわたって原発性悪性腫瘍や転移性腫瘍を探す全身がん検査として報告されました。
(Takahara T, et al. Radiat Med . 2004 Jul-Aug;22(4):275-82)

DWIBS撮像の仕組み

DWIBS検査では、拡散強調画像という撮像法を用いて悪性腫瘍の細胞密度が高い(細胞と細胞の間が狭い)ことに着目し、細胞間の水分子の動きをもとに悪性腫瘍を検索します。
つまり、正常組織と比べて、水分子が動きづらい状態となることを利用して、病変部を検出します。

また、背景部の脂肪組織を抑制することによって、病変部が浮き上がって見えるような画像をなります。

DWIBSは、PET-CT(陽電子放射断層撮影)と似たような画像が得られ、その有用性はPET-CTと感度特異度共に有意差はない、という報告(※2)もあります。
(※2 Li B, et al. Eur J Radiol . 2014 Feb;83(2):338-44)

PET-CTとDWIBSの比較

◆PET-CTとDWIBSを比較して、次の様なメリットがあります。


①検査時間が短い(当院では約20分)
②被ばくが少ない
③検査のための注射がない
④検査費用も安価(保険3割負担の方で約7~8000円前後
⑤糖尿病で血糖値が高くても受けられる

などが挙げられます。

DWIBS予約方法

この検査は、患者様からの直接依頼では実施しておりません。
症状によって然るべき専門の医師を受診いただき、専門医からのご依頼により検査を実施しております。
ご理解のほどよろしくお願いいたします。
⇒令和5年7月現在、『DWIBS(頚部~骨盤部CT併用)ドック』を開始しました。ドックは症状が無い方が対象で、自費診療です。また、患者様からの直接予約が可能です。(症状がある方は従来通り、ドック受診ではなく、専門医を受診してください)

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