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下肢非造影MRA

ラジオロジークリニック扇町は、MRIやCT等の高性能機器で撮影した画像の診断を行なう『画像診断専門クリニック』です。

   

医療機器の性能は日進月歩で進化していますが、今回ご紹介する『下肢の非造影MRA』もその一つと考えられます。

  

以前は下肢の動脈を撮像する時、造影剤を使うのが一般的でしたが、現在は造影剤を使わなくても血管をキレイに撮影する技術が開発されました。

  

↑下肢の造影MRA(写真①)

MRIによる血管の形態診断には、直接造影・造影CT・造影MRA(写真①)・非造影MRAがあります。

解剖学的には直接造影や造影CTが最も正確ですが、動脈壁の石灰化や血管周囲の骨、ステントやその他の軟部組織が血管に重なり、評価困難となることもあります。

また、腎障害・気管支ぜんそく・副作用の既往のため造影検査が困難な場合、非造影(造影剤を使用しない)MRAが期待されます。

  

最初に下肢の非造影MRAの撮像について取り組んだのは、実は日本の技術者です。

当院のMR装置はシーメンス社製で、当初この撮像原理に基づいたMRAを撮像していました。2017年、異なる原理による最新のシステム(QISS)を導入しました。結果、撮像時間が短縮し、同時に画質が向上しました。(写真②)

↑非造影MRA:QISS(写真②)

 

臨床的にASO(閉塞性動脈硬化症)が疑われる場合、非造影MRAは安全・精確な診断法と思われます。

 

今後も、患者さんにとってより良い撮像方法を積極的に取り入れられるよう、情報のアンテナを張り巡らせていきます。